税務調査されやすい会社 法人税の不正発見割合の高い業種

はじめに

こんにちは、東京港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

港区、渋谷区、新宿区など東京都23区のベンチャー企業や起業家様を支援している公認会計士・税理士がビジネスや税金・節税などについて解説します。

今回は、税務調査されやすい会社として、国税庁が発表する法人税の不正発見割合の高い業種について説明したいと思います。

 

 

不正発見割合の高い業種

国税庁は、法人税・法人消費税の税務調査の実績の概要として、毎年「不正発見割合の高い10業種」というものを発表しています。この発表によると、下の業種において不正が発見される割合が高いという結果になっています。

 

不正発見割合の高い10業種(法人税)
順位 平成23事務年度 平成24事務年度 平成25事務年度
1 バー・クラブ バー・クラブ バー・クラブ
2 廃棄物処理 パチンコ 自動車修理
3 パチンコ 土木工事 パチンコ
4 自動車修理 自動車修理 廃棄物処理
5 土木工事 廃棄物処理 土木工事
6 再生資源卸売 構築用金属製品製造 一般土木建築工事
7 一般土木建築工事 一般土木建築工事 職別土木建築工事
8 電気・通信工事 管工事 貨物自動車運送
9 管工事 電気・通信工事 再生資源卸売
10 書籍・雑誌販売 再生資源卸売 電気・通信工事
出展:国税庁「平成23,24,25事務年度 法人税等の調査事績の概要」

 

平成25事務年度
順位 業種 不正発見割合 不正1件あたりの不正所得金額
1 バー・クラブ 47.3% 1,473万円
2 自動車修理 29.8% 482万円
3 パチンコ 29.0% 5,373万円
4 廃棄物処理 28.4% 1,407万円
5 土木工事 28.2% 777万円
6 一般土木建築工事 27.4% 1,012万円
7 職別土木建築工事 24.7% 952万円
8 貨物自動車運送 24.3% 1,127万円
9 再生資源卸売 24.3% 1,647万円
10 電気・通信工事 23.3% 639万円
出展:国税庁「平成25事務年度 法人税等の調査事績の概要」

 

上のランキングを見てみると、いわゆる現金商売の業種が多く挙がってきています。日々の業務で現金を多く取り扱う業種では、契約書や領収書といった会計帳簿の金額を裏付ける証拠書類の整備が不十分な場合が少なくありません。そのため、間違いや不正が発生しやすい環境にあるといえます。

 

税務調査の効率を考える税務署としては、不正発見割合の高い業種に対する税務調査の優先度を上げることは想像に難くありません。

 

もちろん、不正発見割合の高い業種に所属していても、キチンと会計帳簿をつけて税金の申告をしている会社はたくさんあります。あらぬ疑いをかけられるのは不愉快であると思いますが、不正発見割合の高い業種の会社さんこそ、しっかりと顧問税理士を雇って適正な税金の申告を心がけるとともに、節税してくださいね。

 

 

おわりに

港区、渋谷区、新宿区など東京都23区で、起業をお考えの方や起業して日が浅い方がいらしたら、東京都港区にある当税理士法人にお声がけください。税金だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、あなた事業が持続的に成長するお手伝いをさせて頂きます。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
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東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。