はじめに
こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。
先日、本屋さんで面白い本を見かけました。同業の税理士さんが著者の本だったので手を取ってみると、「年収は、使う財布の値段の200倍になる」との目を引く文章がありました。今回は、そんな財布の値段と年収の関係について思ったことを書きたいと思います。
なお、本のタイトルは伏せますが、文章は読みやすく、その他の中身はお金に対する考え方などを分かりやすく示している真っ当な本でした。怪しげなマネー指南書ではありません。
財布の値段と年収の関係
その本には、
年収 = 財布の値段 × 200
年収 < 財布の値段 × 200または、
年収 > 財布の値段 × 200ならば、
年収 = 財布の値段 × 200に近づいていく
財布の値段 × 200 = 未来の年収
といったことが書かれていました。
財布の値段 → 年収
財布の値段が原因で、その結果として年収になるという因果関係を示しているようです。
たしかに、財布の値段と年収には正の相関関係があるかもしれません。
しかし、相関関係があるからといって因果関係があるとは限りません。
因果関係があったとしても、それは逆の関係で
年収 → 財布の値段
年収が原因として、その結果が財布の値段になるという因果関係になっていると考えた方がしっくりきませんか。
つまり、
財布の値段が高いから年収が高くなったのではなく、
年収が高いから値段の高い財布を持っている
という関係性です。
相関関係と因果関係
世の中には、
因果関係を逆に示しているものや、
正しくはAが原因でBという結果になっているのに、
Bが原因でAという結果になっているという誤った関係を示す。
因果関係と相関関係を混同しているものが、
AとBは相関している、よってAが原因でBという結果になっていると結論付ける。
しかし、正しくは次の4つが考えられるかもしれません。
- Bが原因でAという結果になっている
- AとBがお互いに原因と結果になっている
- AとB以外のCが関係している
- まったくの偶然かもしれない
数多く見受けられます。
皆さんも、2つの関係性を示しているものを見かけたら、因果関係と損間関係について検討してみてください。
有名な例でいうと、次に挙げる2つの関係はどういう関係にあるのでしょうか。私も正解は分かりませんが気になりますね。
- 容姿と性格
- ゲームと犯罪
- 親の年収と子供の学歴
ビリビリ財布(余談)
余談ですが私の直近3代の財布遍歴は、「 ブランド財布 → ビリビリ財布 → ふつうの革製財布 」 となっていますが、その値段と年収はとくに比例していません。
ちなみにマジックテープ式の財布、通称ビリビリ財布として揶揄されることがありますが、これがかなり使いやすいのですよね。私が以前使っていたのはPORTERタンカーのビリビリ財布でしたが、愛着もあってまた使いたいなと思っています。
おわりに
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
税金や節税、起業などについて、皆様のお役に立てる情報があるかもしれませんので、よろしかったら情報の一覧もご覧ください。
東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。