政治資金監査の性格-3-外形的・定型的に行われる

はじめに

こんにちは、東京都港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

港区や渋谷、新宿など東京23区のベンチャー企業や起業家様を支援している公認会計士・税理士が会計や税金、節税について解説します。

今回は、政治資金監査制度の基本的な性格のひとつ、会計事務に対して外形的・定型的に行われるということについて説明したいと思います。

 

 

政治資金監査制度の基本的な性格

政治資金監査制度は、国会議員関係政治団体の収支報告の適正の確保を図ることを目的として、下記の基本的な性格を有しています。

  1. 外部性を有する第三者が行う
  2. 職業的専門家が行う
  3. 会計事務に対して外形的・定型的に行われる
  4. 当事者間の相互信頼に基づいて行われる

政治資金監査の運用や実施に当たっては、この4つの基本的性格を十分に踏まえることが必要になります。

今回は、このうち「会計事務に対して外形的・定型的に行われる」ということについてご説明します。

 

 

会計事務に対して外形的・定型的に行われる

政治資金監査は、

  • 政治資金規正法
  • 政治資金監査に関する具体的な指針政治資金監査マニュアル(政治資金監査に関する具体的な指針)

に基づいて、

  • 国会議員関係政治団体が管理すべき会計帳簿等の関係書類が保存されているかどうか
  • それらの書面の記載が整合的かどうか

を外形的・定型的に確認する業務になります。

 

なお、政治資金監査を行うに当たっては、国会議員関係政治団体の政治活動の自由を尊重することが求められるものであって、政治資金の使途の妥当性を評価するものではありません

 

また、登録政治資金監査人は、第三者に対する調査や資料要求を行う権限を付与されていないため、国会議員関係政治団体の会計責任者の責任において作成、提出された資料および会計責任者の説明に基づいて、支出の状況を確認することが期待されています。

この場合、政治資金監査の適正さを確保するため、政治資金監査はその国会議員関係政治団体の事務所において行い、収支報告書および会計帳簿等の関係書類は現物を確認しなければなりません。

 

 

おわりに

港区や渋谷、新宿など東京23区で、会社を退職して起業をお考えの方や起業して日が浅い方がいらしたら、東京都港区にある当税理士法人にお声がけください。会計や節税だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、あなたの事業が持続的に成長するお手伝いをさせて頂きます。

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東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。