カテゴリー: 税理士

友人の紹介で税理士を探すときの注意点

はじめに

こんにちは、東京都港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

税理士はどうやって探すのがいいのでしょうか?友達や仕事仲間など知り合いに紹介してもらうか、インターネットで「税理士 港区」、「税理士 渋谷区」、「税理士 新宿区」、または「税理士 安い」などと検索して探す方法の2通りが多いと思います。

今回は、友人の紹介で税理士を探すときの注意点について説明したいと思います。

 

友人の紹介で税理士を探すメリット

友人の紹介で税理士を探すメリットは、なんといっても信用があることです。紹介されるあなたにとっても、税理士にとっても、お互いの間に友人が入ることによって安心感を持つことができます。友人が紹介してくれることから、ヒドい税理士であるとは考えにくく、一定のレベル以上の税理士が期待できます。

 

友人の紹介で税理士を探すデメリット

友人の紹介で税理士を探すデメリットは、4つあります。

 

相性が合うかどうか分からない

あなたと友人は良い関係にあって、その友人と税理士の相性が合っていて良い関係を築いているとしても、あなたとその税理士の相性も合うとは限りません。

あなたと友人の相性はよい
友人と税理士の相性はよい
よってあなたと税理士の相性もよい、かどうかは分かりません。

例えば・・・友人は、口数は少ないけれども願いした仕事はそつなくこなしてくれるクールな税理士について相性が良いと感じているとします。

しかしあなたは、ビジネスパートナーとして時には熱く議論もしたいし、税金だけなく様々なアドバイスを積極的にしてくれるような熱い税理士を欲しているとしたら、相性は合いませんね。

 

その税理士が提供してくれるサービスはあなたのニーズに合っているか分からない

税理士によって提供してくれるサービスや得意分野は様々です。その税理士の提供してくれるサービスや得意分野が友人のニーズに合致していたとしても、あなたのニーズにも合致するとは限りません。

例えば・・・友人には親の相続のときにお世話になった税理士がいました。この税理士は親身に友人に対応してくれて、相続税も当初の予想よりもだいぶ少なくなり節税になりました。このことから友人はその税理士に絶大の信頼を寄せています。そんな信頼する税理士を友人であるあなたに紹介してくれました。

あなたは会社を辞めて、フリーランス・個人事業主として起業しようとしているところです。いずれは会社を設立して事業を大きく成長させたいとも考えています。そのためには税金だけでなく、コンサルティングや上場支援などにも詳しい税理士が合っているでしょう。しかし、紹介してくれた税理士は感じの良い人で相続税を得意としていますが、コンサルティングには力を入れていない税理士でした。優秀な税理士ですが、あなたのニーズには合ってはいませんね。

 

その税理士の料金があなたに合っているか分からない

税理士によって料金体系は様々です。その友人にとっては安いと思っていた料金が、あなたにとっても安いとは限りません。

例えば・・・友人は会計帳簿も自分で作っていて年1回の所得税の確定申告だけしか税理士にお願いしていなかったので料金が安かったとします。

あなたは、起業したばかりで会計帳簿の作り方も分かりません。イチから簿記の勉強する時間があれば、自分の事業に時間を使いたいと考えています。そのため会計帳簿は税理士に作ってもらいたいし、事業に関するいろいろな相談もしたいと思っています。友人から紹介された税理士にその旨を伝えたところ、想定外の料金を提示されてしまいました。友人には安いと聞いていたのですが、いろいろお願いしたので高くなってしまったようです。

 

断りにくい

友人からの紹介なので、相性やサービス、料金がなんか合わないなと感じても断りづらいこともデメリットとして挙げられます。せっかく紹介してもらった税理士を断るのは気が引けると考える人もいるでしょう。契約時だけでなく、とりあえず一度契約して数ヶ月が過ぎたけど、合わないからほかの税理士に変えたいなと思っても、友人の手前、躊躇するかもしれません。

 

友人の紹介は断るべきなのか

デメリットがこんなにあるのなら、最初から友人の紹介は断るべきなのでしょうか。私はそうは思いません。とりあえずその税理士に会って話してみることをオススメします。税理士という職業の人としっかりと話したことがある人は少ないと思いますので。実際に税理士と対面して話すことは、税理士ってどんな感じなのか知る良い機会になると思います。

その税理士を比較対象として、インターネットなどで目星を付けた税理士と面談して比べてみると良いと思います。仕入れで相見積もりが基本になるように、税理士選びでも複数の税理士と直接対面して比べてみることが重要です。

その結果、友人が紹介してくれた税理士と一番相性が合うと思ったら契約すればいいし、そうではなくインターネットで見つけた税理士の方が良かったなら、丁重にお断りしましょう。

 

おわりに

私たちは、友人から紹介されたお客様もおりますし、インターネットからのお問合せで契約して頂いたお客様もおります。港区や渋谷区、新宿区など東京23区で税理士をお探しの方がおりましたら、お気軽にお問合せください。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
その他の税金や節税、起業などについては情報の一覧をご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

ネットで税理士を探すときの注意点-税理士紹介会社

はじめに

こんにちは、東京都港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

税理士はどうやって探すのがいいのでしょうか?友達や仕事仲間など知り合いに紹介してもらうか、インターネットで「税理士 港区」、「税理士 渋谷区」、「税理士 新宿区」、または「税理士 安い」などと検索して探す方法の2通りが多いと思います。
今回は、インターネットで税理士を探すときの注意点として、税理士紹介会社について説明したいと思います。

 

税理士紹介会社とは

税理士紹介会社とは、その言葉のとおり、税理士を探している人に税理士を紹介するサービスを行っている会社のことをいいます。税理士紹介会社は税理士を探している人からはお金をもらいません。税理士紹介会社経由で顧客と契約した税理士が税理士紹介会社に紹介手数料を払うビジネスモデルとなっています。

Googleなどで「税理士 ○○」などで検索すると、税理士本人ではなく、この税理士紹介会社が検索上位に出てきます。税理士紹介会社はGoogleアドワーズなどリスティング広告に多額のお金をかけて税理士を探している人の集客に努めているのです。

 

税理士が税理士紹介会社に支払う紹介手数料

税理士が税理士紹介会社に支払う紹介手数料の相場は、顧客が税理士に支払う年間報酬の半分程度です。紹介手数料は顧客から顧問料をもらってから払うのではなく、契約時点での前払いになります。

税理士は、顧客から将来頂戴する予定の年間報酬の半分もの額を前払いでとられてしまうのです。税理士にとってはかなり厳しい条件ですね。

 

税理士が税理士紹介会社を利用する訳

そんな厳しい条件なのに、なぜ税理士は税理士紹介会社を利用するのでしょうか。それは、顧客が欲しいからに他なりません。税理士業界は競争が厳しいので、高い紹介手数料を前払いで払ってでも顧客が欲しいのです。

 

税理士紹介会社に登録している税理士の特徴

税理士紹介会社に登録している税理士の特徴として、下記のような税理士が挙げられます。

  • 顧客が少ない税理士
  • 知人などから紹介してもらえない税理士
  • ネットから直接集客できない税理士
  • 営業が苦手な職人肌の税理士
  • 税理士ではない職員がたくさんいるため、高い紹介手数料を払っても儲けられると考えている税理士(単価の高い自分の稼働を減らして単価の安い職員の稼働を増やすなど)

 

税理士探しに税理士紹介会社を使うべきか

税理士を探すときに税理士紹介会社を使うべきなのでしょうか。税理士紹介会社を使うメリットは、税理士を探す手間が省けることにあります。しかし、私は使わなくてもいいと考えています。一般的な税理士紹介会社は、顧客が求めているような税理士を紹介してくれない可能性が高いからです。

税理士紹介会社が紹介してくれる税理士の一般的な特徴は下記のようになります。

  • 新規に登録してくれた税理士
  • 紹介手数料をいっぱい支払ってくれる税理士
  • 最近、顧客を紹介していないからそろそろ紹介しないとまずいと考える税理士
  • 単純に地理的に近い税理士

 

税理士を探している方も税理士も不幸に

税理士紹介会社を使うと、税理士を探している方も税理士も不幸になるかもしれません。

例えば・・・

税理士に顧客として2社あるとします。2社とも税理士に払う報酬は年間で40万円です。1社は税理士が自分で見つけてきた顧客、もう1社は税理士紹介会社経由の顧客です。
自分で見つけてきた顧客からは、40万円まるまる手もとに入ります。
税理士紹介会社経由の顧客からは、頂戴した40万円のうち半分の20万円を紹介手数料で支払うため、手もとには半分の20万円しか残りません。
これでは税理士紹介会社経由の顧客についての税理士のモチベーションは下がってしまいます。考えたくはありませんが、手を抜いたり、税理士ではない職員に任せっきりにするかもしれません。

 

例えば・・・

税理士に顧客として2社あるとします。
1社は税理士が自分で見つけてきた顧客で、税理士に払う報酬は年間で40万円です。
もう1社は税理士紹介会社経由の顧客で、税理士に払う報酬は年間で80万円です。
自分で見つけてきた顧客からは、40万円まるまる手もとに入ります。
税理士紹介会社経由の顧客からの報酬も手もとに40万円残るようにしたいと考えて、本来なら40万円で済む仕事なのに、80万円に値上げします。こうすると頂戴した80万円のうち半分の40万円を紹介手数料で支払い、手もとには半分の40万円が残ります。
これでは、税理士紹介会社経由の顧客は納得できませんよね。

 

ウワサ話を聞きました・・・

税理士を必要としている顧客をあおって、頻繁に税理士を交代させている税理士紹介会社があるようです。税理士紹介会社経由で税理士を変更しても、顧客はお金を払う必要はありませんが、紹介してもらった税理士は紹介手数料を払わないといけません。紹介手数料の支払いを終えた税理士は、2年目からは報酬を全てもらえると思っていた矢先に、顧客を他の税理士に持っていかれるのです。これをぐるぐる繰り返すことによって登録してある税理士から紹介手数料を巻き上げるそうです。

 

おわりに

税理士紹介会社を利用するなら、信頼できる会社を探してください。でも、税理士紹介会社を探す時間があるなら、その時間と手間をかけて自分で税理士を探してみてはいかがでしょうか。税理士は経営者の右腕、心強い味方になりうる存在です。

関連記事として下記の参考にしてみてください。
ネットで税理士を探すときの注意点_検索の仕方
ネットで税理士を探すときの注意点_税理士のホームページの見方

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
その他の税金や節税、起業などについては情報の一覧をご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

ベテラン税理士、若手税理士、税理士の年齢は気にしますか?

はじめに

こんにちは、東京都港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

顧問税理士を探している方は税理士の年齢を気にしますか?ベテランの税理士にも若手の税理士にもそれぞれ良いところと悪いところがあります。今回は、そんな税理士に年齢について書いていきたいと思います。

 

税理士の年齢層

日本税理士会の調査によりますと、税理士の年齢層は下図のようになっているそうです。

税理士の年齢層

税理士の業界で若手と言われる20、30、40代の税理士は3割にもなりません。現役の中心世代ともいえる50,60代の税理士が約半分となっています。70代以上の税理士も4分の1います。
実際に第一線で働いている税理士の年齢層はもう少し若くなるとは思いますが、それを考慮しても税理士の業界はかなり高齢であるといえます。
高齢になる理由は、税理士試験合格時の年齢が高めであるのと、税務署を退職して税理士になる方が一定の割合でいるためなどが考えられます。

 

ベテランの税理士

ここではベテランの税理士を、税理士全体の7割以上を占める多数派である50代以上の税理士とします。

ベテランの税理士における一般的な傾向としてのメリットはこのようになります。

  • なんといっても経験が豊富である
  • 経験に基づいた多くの知識やテクニックがある
  • 税務調査に強い
  • 飲食、建設、不動産など昔からある業界が得意である
  • 人脈が豊富である

デメリットは若手税理士のメリットの裏返しになります。

 

若手の税理士

ここでは若手の税理士を、税理士全体の3割にも満たない少数派である20~40代の税理士とします。

若手の税理士における一般的な傾向としてのメリットはこのようになります。

  • 気力・体力も十分でやる気に満ちあふれている
  • 価格が安い
  • フットワークが軽く小回りがきく
  • 情報収集が得意で最新の会計や税制に強い
  • ITやネット、パソコンに強い
  • サービス業やIT業界など比較的新しい業界が得意である

デメリットはベテラン税理士のメリットの裏返しになります。

 

ベテランの税理士と若手の税理士のどちらがいいのか

ベテランの税理士と若手の税理士のどちらがいいのでしょうか。これは上に書いたメリットとデメリットを考慮するのと、もう1つ大切なポイントがります。それは、話しやすく相談しやすいかどうかです。税理士は経営者である皆さんの良きパートナーになりうる存在です。

お医者さんや弁護士さんなど先生と言われる方たちについては、自分より若いと心もとないと感じる人がいます。税理士についても同様に、自分より年齢が高いほうが信頼感がある、上の立場からビシっと指導して欲しい、と思う方はベテランの税理士を選んだ方がいいかもせれません。

しかし、一般的に年齢が近いほうが話しやすく相談しやすいと言われているので、自分と同年代の税理士を選ぶとよいでしょう。

税理士選びは、最後にはやはり相性に行き着きますからね。

 

おわりに

港区、渋谷区、新宿区などで若手の税理士をお探しの方はお気軽にお問合せください。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
その他の税金や節税、起業などについては情報の一覧をご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

会計帳簿の作成は公認会計士や税理士に任せよう

はじめに

こんにちは、東京都港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

フリーランス・個人事業主、そして会社を設立して間もない起業家の皆さん、記帳(会計帳簿の作成)はどうしてますか?

  1. 自分でやっている
  2. 記帳代行サービスを使っている
  3. 顧問の税理士や公認会計士に作ってもらっている

この3つのパターンのどれかだと思います。

私は、会計帳簿の作成については1からスタート、その後事業が拡大して経理人員を雇うようになったら、税理士のアドバイスを受けながら3に移行するのが良いと思っています。

今回は、会計帳簿の作成について、始めのうちは税理士や公認会計士といった専門家に任せた方が良い理由について書きますね。

 

会計帳簿の重要性

記帳とは、簿記の知識をつかって領収書や請求書、通帳などに書かれている情報から会計帳簿を作成することをいいます。事業活動の全ては会計帳簿に集約されます。その会計帳簿をもとに様々な資料が作られて、意思決定をしたり、投資家や債権者に報告したり、税金を納めたりすることになるのです。

会計帳簿は、単にお金の出入りを管理するだけのものではなく、事業を維持発展させるための重要な道具なのです。この重要な道具になる会計帳簿を誰が作成するかということについて考えてみてください。

 

1.自分で会計帳簿を作成している

フリーランス・個人事業主、会社を経営なさっている方は、何かしらのアイデアや知識、技術、経験などをもって起業して事業をなさっていることと思います。しかし、経理や簿記、会計、税金についての十分な知識・経験をお持ちの方は少ないのではないでしょうか。

皆さんの事業にとって最大の武器は、なんといっても皆さん自身です。しかし、ご自身の持っている時間には限りがあります。慣れない会計帳簿の作成に時間を割くよりも、信頼できる税理士・公認会計士に任せて、その分の時間を本業に注いだ方が、効果的・効率的です。ご自身の時給を考えると、自分で会計帳簿を作成するよりもプロである税理士・公認会計士に任せたほうが、正確なうえ安上がりになると思います。

 

2.記帳代行サービスの業者に会計帳簿の作成を外注している

記帳を代行してくれる業者さんはたくさんあります。ネットで検索すると、驚くほど安くやってくれる業者さんのホームページがいっぱい見つかることでしょう。価格は確かに安いです。残念ですが私たち税理士・公認会計士は”価格については”太刀打ちできません。

しかし、会計や税金のプロではない業者さんが作った会計帳簿の中身はどうでしょう。正確に作られているでしょうか。節税を考えて作られているでしょうか。記帳代行の業者さんとの契約書には必ず「責任は負わない」旨の記載があります。責任は取ってくれません。税務調査で間違いが見つかって、追加で多額の税金を支払うハメになることもあります。

価格が安いことは確かなので、このことを理解して利用する分には良いのではないでしょうか。

 

3.顧問の税理士や公認会計士に会計帳簿を作ってもらっている

税理士や公認会計士は会計や税金のプロです。プロが会計帳簿を作るので正確性はもちろん、節税を考えて、責任もって記帳してくれるでしょう。まさかの時のために職業賠償責任保険に入っている税理士・公認会計士も多いです。

顧問である税理士・公認会計士が会計帳簿を作成していると、税理士・公認会計士のその会社や事業に対する理解度が深まって、より有益な節税やアドバイスをしてくれることも心強いです。

良いことばかり書いていますが、問題はやはり価格ですね。記帳代行の業者さんに比べるとどうしても高くなってしまいます。しかし、節税やアドバイスなど税理士・公認会計士から受けるサービスを考えるとトータルではむしろ安くなるのではないでしょうか。また最近は、起業して間もない方に割引サービスを実施している税理士・公認会計士もいるので探してみてください。

 

おわりに

宣伝になってしまいますが、私たちも、東京都港区、渋谷区、新宿区を中心として、起業してまもないフリーランス・個人事業主、会社経営者の方に対しては割引を実施していますので、ご気軽にお問合せくださいませ。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
その他の税金や節税、起業などについては情報の一覧をご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

盛りガールならぬ盛り税理士にご注意ください

はじめに

こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

先日、同業の税理士の間で話題になった、盛りガールならぬ盛り税理士について書こうと思います。

 

税理士は何の専門家?

税理士は何の専門家か知っていますか?「税金の専門家でしょ」と言われれば、その通りなのですが、税金と言っても様々な種類があります。税理士は全ての税金について詳しいわけではありません。税理士によって得意分野・苦手分野はバラバラなんです。

お医者さんの場合は○○内科、△△眼科、□□耳鼻科など医院の名称を見れば何の専門家なのかが分かりやすいです。
それに対して税理士の場合は、一見すると何の専門家なのか分かりにくいですよね。

 

盛り税理士

盛り税理士とは、自分を盛りすぎている税理士さんのことをいいます。「税務調査?大得意です。相続?もちろんOKです。事業承継?相談にのりますよ。国際税務?任せて下さい経営コンサルティング?やりましょう。etc・・・」

大きな総合病院ならともかく、個人病院のお医者さんに「ウチでは内科はもちろん、眼科や耳鼻科、さらには外科までやっていますよ」と言われても、ちょっと敬遠しちゃいますね。
もちろん、お医者さんなら自分の専門以外の科についても素人を大きく超えた医学知識をお持ちだとは思いますが。

しかし、税理士ではそんなことがよく見られるのです。

同業の税理士たちとの雑談を少し脚色して紹介します。

A税理士
「お客さんを増やすために自分の事務所のホームページをリニューアルしようと思って、その参考に他の税理士事務所のホームページを色々見て回っていたんだけど・・・。みんな、あれもこれもできるって書いてあって凹んじゃったよ。自分なんかできることが限られているのに。」
B税理士
「そんな色々とできるなんてウソでしょ。SNS盛りガールならぬ盛り税理士じゃん。俺なんて個人の確定申告と一般的な法人税申告くらいしかやってないよ。国際税務なんかさっぱり分からん。タックスヘイブンって何?税金天国?」
C税理士
「税金天国じゃなくて租税回避地。税理士ならそれくらい知っとこうよ。Aのクライアントは飲食店が多いよね。そこを売りにすればいいんじゃないの。俺はこれから増税される相続に力を入れていくよ。」

注:盛りガールとはFacebookなどSNSで話を盛って自分をアピールする人のことを言うそうです。

新しい分野へのチャレンジは続けて行きたいと思いますが、いつの日か自分も盛り税理士になってしまわないように気をつけないといけませんね。
ありがたいことに自分にお仕事の紹介があったときでも、自分ができない案件はもちろん、自分よりも上手にやってくれる人に当てがある場合は、適任の同業の税理士を紹介させていただきます。

 

 

おわりに

税理士に仕事をお願いするときは、その税理士に得意分野や経歴を聞いて、自分のニーズに合っているか確認してくださいね。なんでもできます税理士ではなく、ちゃんとその道の専門の税理士を選びましょう。盛り税理士にはご注意ください。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
その他の税金や節税、起業などについては情報の一覧をご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。