はじめに
こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。
皆さんにとってなくてはならない仕事道具は何ですか?
公認会計士や税理士の仕事道具として外せないものは、何と言っても電卓です。
ビジネスにあまり関係のない話題になってしまいますが、今回はそんな電卓について話したいと思います。
公認会計士・税理士の電卓
公認会計士や税理士が電卓と本格的に出会うのは、公認会計士試験・税理士試験の受験時代になります。
受験生の間では、電卓の機種としてSHARP派とCASIO派の二大派閥が主流になっていました。SHARPとCASIOではキーの配置や定数計算の方法などに違いがあるのですが、はじめに使ったメーカーの電卓を使い続ける人が多いようです。
電卓なんてどれも同じで機能に差なんてないのでは?100円ショップに売っているような電卓と数千円もする電卓では何が違うの?と思われるかもしれませんが、細かい機能に違いがあるのです。その細かい機能を紹介します。
公認会計士・税理士試験の受験生に必須の機能として、早打ち機能があります。
早打ち機能とは、先に押したキーから指が離れる前に次のキーを押してもその入力を受け付けるという機能で、キーロールオーバー機能などとも言われます。
- 早打ち機能がある電卓では、「1」キーを押した状態で「2」を押して、その後に「1」キーを離すと、電卓の液晶には「12」と表示されます。
- 早打ち機能がない電卓では、「1」キーを押した状態で「2」を押して、その後に「1」キーを離すと、電卓の液晶には「1」と表示されます。「2」の入力は受け付けていないのです。
1本指で電卓を操作している限り、同時に複数のキーを押すという状態は起こりえませんが、公認会計士試験や税理士試験の受験生の多くは5本指をフルに使って高速に電卓を叩いています(「押す」ではなく、まさに「叩く」イメージです)。利き手にペンを持って、利き手と逆の手の5本指で電卓をブラインドタッチするようになって受験生として一人前になります。その姿は異様に見えるようで、私もお客様に驚かれることが結構あります。
そして、サイレントキー機能です。
問題を解くのに集中して一心不乱に電卓を叩くと、自分でも気づかないうちに大きな音が出ていることがあります。TACや大原などの公認会計士・税理士試験の予備校では、この電卓を叩く音によるトラブルが後を絶ちません。自分のためだけでなく周りのためになる機能ですね。
電卓というものは愛着が湧くもので、私のまわりの公認会計士や税理士のなかでも受験時代から10年以上同じ電卓を使っているなんていう人は珍しくありません。
最近は、amadanaの電卓などオシャレな電卓もありますが、自分もSHARP製の無骨な電卓を長く愛用しています。
関数電卓や金融電卓
公認会計士や税理士があまり使わない電卓として、関数電卓と金融電卓というものがありあす。
関数電卓とは、対数や三角関数、微分積分や統計計算などもできる理系の方にはお馴染みの電卓です。
金融電卓とは、複雑なローン計算なども簡単にシミュレーションできる電卓で、インベストメントバンカーや投資業務を行っているビジネスマンの必需品です。
関数電卓と金融電卓は、MBAの授業で使うため購入しました。使いこなすまで時間がかかりましたが、エクセルを使わなくても様々な計算できることに驚きと感動を覚えました。
関数電卓はSHARPのピタゴラス、金融電卓はHP社(Hewlett Packard)の横長のやつを使っています。関数電卓や金融電卓は、スマートフォンのアプリでも良いのあるのですが、やっぱり物理キーを押す方がしっくりきますね。
おわりに
公認会計士や税理士は電卓に深い思い入れがある人が多いです。
身近に公認会計士や税理士がいたら、ぜひ何の電卓を使っているか聞いてみてください。みな喜んで電卓談義を披露してくれると思いますよ。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
今回は、あまりビジネスに関係ない電卓のお話で恐縮でしたが、税金や節税、起業などについて、皆様のお役に立てる情報があるかもしれませんので、よろしかったら情報の一覧もご覧ください。
東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。