カテゴリー: 公認会計士

公認会計士監査の種類

はじめに

こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

公認会計士って何をする人?
税理士に比べると知名度が低い公認会計士ですが、そんな公認会計士について色々と紹介したいと思います。

今回は、公認会計士の主たる仕事である公認会計士監査の種類について解説します。

 

公認会計士監査については下記ページも参照ください。
概要やメリットについては
公認会計士監査とは
業務の流れについては
公認会計士監査の手順
拡大した監査対象範囲については
公認会計士監査の範囲が拡大
中小企業が公認会計士監査を利用する場面については
中小企業が公認会計士監査を利用する場面

 

 

法定監査と任意監査

公認会計士監査は、民間企業から公益法人、独立行政法人、地方公共団体などといった幅広い対象について、財務情報の適正性について意見を表明し、その財務情報の信頼性を保証します。

この公認会計士監査には、法定監査と任意監査(法定監査以外の監査)があります。

 

 

法定監査

法定監査とは、法律で義務付けられている監査のことをいいます。
法定監査には次のようなものがあります。

  • 金融商品取引法監査(上場会社など)
  • 会社法監査(資本金5億円以上または負債200億円以上の会社など)
  • 保険相互会社の監査
  • 特定目的会社の監査
  • 投資法人の監査
  • 投資事業有限責任組合の監査
  • 受益証券発行限定責任信託の監査
  • 学校法人の監査
  • 信用金庫、信用組合、労働金庫の監査
  • 地方公共団体の監査
  • 独立行政法人、地方独立行政法人、国立大学法人の監査
  • 公益社団・財団法人、一般社団・財団法人の監査
  • 労働組合の監査
  • 農林中央金庫の監査
  • 政党助成法監査 など

 

 

任意監査

任意監査とは、法律で義務付けられている法定監査以外の監査のことをいいます。
任意監査を受けることによって、財務情報の信頼性を高めたり、監査を受ける組織の内部統制の機能を高めたりする効果があります。
任意監査には次のようなものがあります。

  • 株式公開(上場)準備のための監査
  • 民間企業の財務諸表監査(法定監査以外)
  • 英文財務諸表の監査
  • 農業協同組合、水産業協同組合、消費生活協同組合の監査
  • 社会福祉法人、宗教法人、NPOなどの監査
  • 医療法人監査 など

 

 

おわりに

金融機関や取引先などから公認会計士監査を受けるように言われたなど、公認会計士監査を受けたいとお考えの方がいらしたら、東京都港区にある当税理士法人(公認会計士事務所)にお声がけください。会計や監査だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、決算書に信頼性を付与します。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
税金や節税、起業などについて、皆様のお役に立てる情報があるかもしれませんので、よろしかったら情報の一覧もご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

公認会計士監査の手順

はじめに

こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

公認会計士って何をする人?
税理士に比べると知名度が低い公認会計士ですが、そんな公認会計士について色々と紹介したいと思います。

 

今回は、公認会計士の主たる仕事である公認会計士監査について解説します。

公認会計士監査については下記ページも参照ください。
概要やメリットについては
公認会計士監査とは
種類については
公認会計士監査の種類
拡大した監査対象範囲については
公認会計士監査の範囲が拡大
中小企業が公認会計士監査を利用する場面については
中小企業が公認会計士監査を利用する場面

 

 

公認会計士監査の業務の流れ

公認会計士監査は次のような手順で業務が行われます。

公認会計士監査の流れ

 

 

予備調査と監査契約の締結

公認会計士や監査法人に監査の依頼が来ると、まずは公認会計士としての責任が果たせる状況にあるかどうかを調べることから始めます。

監査を受ける会社の監査への協力体制や、監査に対応可能な内部統制が構築されているかどうかなどがチェックされます。

このような予備調査といわれるチェックを経て監査契約が締結されます。

 

なお、公認会計士監査は試査を基に行われるため、監査に対応できるほどの内部統制が構築されていない会社の場合は、監査を行う前に内部統制の構築から始めなければなりません。そして監査の受け入れ体制を整えた上で、監査を行うことになります。

ここで試査とは、監査の対象となる母集団から一部の項目を抽出して監査を実施することをいいます。特に大企業ともなると、会計処理をひとつひとつ全て調べること(精査といいます)はできないため、公認会計士監査は、原則として試査によって行われます。
公認会計士監査では、全てをチェックするのではなく、どこにリスクがあるかを考慮した上で、サンプリング等の方法で抽出した部分をチェックするのです。公認会計士は、リスクと効率性を考慮して、試査を行う範囲やサンプル数、実施時期等を検討し、計画的かつ効率的効果的に監査を行っています。

 

 

リスク評価と監査計画の立案

公認会計士監査を受ける会社のガバナンスの評価、会計システムの評価、内部統制の整備・運用状況、取引の実体などを分析して、間違いや不正の可能性の高そうなところをピックアップします。

この間違いや不正の可能性の高いところをリスクといいます。このリスクに焦点を当てて監査手続きを実施することで、より効率的な監査を行うことができます。

このようなリスクに焦点を当てた監査手法をリスク・アプローチといい、監査計画の立案で最も重要な手続になります。

 

 

監査手続の実施

立案した監査計画に基づいて、具体的な監査手続を行っていきます。

通常、公認会計士監査は単独で行うのではなく、複数人のチームを組んで行われます。巨大企業の監査にもなると、百名を超える公認会計士でチームを組む場合もあります。

監査チームのメンバーである公認会計士は、実査・立会・確認・勘定分析などといった監査手続を実施して、監査意見を形成するための監査証拠を積み上げていきます。

 

 

監査意見の形成

監査チームの各メンバーが、自分の担当する部分において間違いや不正などがないと確信できるところまで調べがつくと、自分の行った監査業務の過程を監査調書として監査現場の責任者に報告します。

監査現場の責任者は、監査チームの各メンバーからの報告をまとめて相互の関連性や整合性を見ながら、全体としての正しさを検討します。

監査現場の責任者は、その検討結果を、監査責任者に報告します。
監査責任者は最終的に正しいかどうかを検討して、監査チームとしての意見を形成します。

 

 

審査と監査報告書の作成

監査チームの結論を、その監査に携わっていない別の公認会計士が客観的な視点で審査をします。

このような長い過程を経て、公認会計士監査の報告書は作られます。監査報告書は監査責任者が自筆でサインして、監査した会社の取締役会宛に提出します。

監査報告書を受け取った会社は、財務諸表(決算書)にこの監査報告書を付けて、自らが作成した財務書類に間違いがないことを証明するのです。

 

 

おわりに

金融機関や取引先などから公認会計士監査を受けるように言われたなど、公認会計士監査を受けたいとお考えの方がいらしたら、東京都港区にある当税理士法人(公認会計士事務所)にお声がけください。会計や監査だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、決算書に信頼性を付与します。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
税金や節税、起業などについて、皆様のお役に立てる情報があるかもしれませんので、よろしかったら情報の一覧もご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

公認会計士監査とは?

はじめに

こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

公認会計士って何をする人?
税理士に比べると知名度が低い公認会計士ですが、そんな公認会計士について色々と紹介したいと思います。

今回は、公認会計士の主たる仕事である公認会計士監査について解説します。

公認会計士監査については下記ページも参照ください。
業務の流れについては
公認会計士監査の手順
種類については
公認会計士監査の種類
拡大した監査対象範囲については
公認会計士監査の範囲が拡大
中小企業が公認会計士監査を利用する場面については
中小企業が公認会計士監査を利用する場面

 

 

公認会計士監査

「監査」という言葉はいろいろなところで使われていますが、「公認会計士監査」は、それらの「監査」とは異なり、監査と会計の専門家として、独立の立場から行われるもので、公認会計士と監査法人(5名以上の公認会計士によって設立した法人)だけが行うことができる業務になります。

 

公認会計士監査とは、一般に公正妥当と認められる監査の基準に基いて、一定の品質管理システムの下で実施されるものであり、財務諸表(決算書)に対して高い信頼性を付与(保証)するものです。

 

もう少し簡単に言うと、
会社が自分で作った成績表について、正しく作成されているか、間違っていないか、ズルをしていないかを、会社と利害関係のない社外の者である公認会計士がチェックすることです。

 

 

公認会計士監査を受けるメリット

公認会計士監査を受けるメリットとして次のものがあげられます。

 

財務諸表(決算書)に公認会計士による監査報告書が添付されることによって、その財務諸表の信頼性が向上します。

 

監査の過程において、財務諸表を作成する上での助言を受けることができます。

 

監査の過程において、監査および会計の専門家である公認会計士の目を通すことによって、業務プロセスの改善や内部統制(間違いや不正が起こらないようにする仕組み)の整備などが期待できます。

 

 

おわりに

金融機関や取引先などから公認会計士監査を受けるように言われたなど、公認会計士監査を受けたいとお考えの方がいらしたら、東京都港区にある当税理士法人(公認会計士事務所)にお声がけください。会計や監査だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、決算書に信頼性を付与します。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
会計や税金・節税、起業などについて、皆様のお役に立てる情報があるかもしれませんので、よろしかったら情報の一覧もご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。