カテゴリー: ビジネス

子会社や別会社など複数の会社を設立するメリットとデメリット-2

はじめに

こんにちは、東京都港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

港区や渋谷、新宿など東京23区のベンチャー企業や起業家様を支援している公認会計士・税理士が会計や税金、節税について解説します。

子会社や別会社など複数の会社を設立するメリットとデメリットのうち、今回はデメリットについて説明したいと思います。

 

 

 

複数の会社を設立するデメリット

複数の会社を設立するデメリットは、大きく次の2つに分けることができます。

  • コストと手間
  • 税務リスク

 

 

コストと手間

複数の会社を設立するとコストと手間がかかります。
はじめに会社を設立するための費用がかかるだけでなく、税理士に支払う報酬や住民税均等割などが毎年余計にかかってきます。

また、会社が2つになれば会計処理も増えるし、決算書も2つ作成して法人税等の申告書も2つ作成しなければなりません。

既存の会社と別実態を確保したいのであれば、オフィスや電話なども別に借りなければなりませんし、webサイトなども新規に用意する必要があります。

 

 

税務リスク

複数の会社を設立する目的が、税金を不当に安くするためで、設立した会社間の取引における価格を調整したり偽装したりすると税務調査で痛い目に合うことになります。

不当に税金を安くする意図がなかったとしても、設立した会社間の取引については、その取引内容と金額が細かく調べられると思いますので、しっかりと法人を複数設立した理由や取引の妥当性を説明できるように準備しておくことが大切です。

設立した会社間における営業取引以外にも、出向や転籍といった人材の異動、資産の移転などにも税務的に問題となることが多いので、税理士とよく相談して実行するようにしてください。

 

 

おわりに

港区や渋谷、新宿など東京23区で、会社を退職して起業をお考えの方や起業して日が浅い方がいらしたら、東京都港区にある当税理士法人にお声がけください。会計や節税だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、あなたの事業が持続的に成長するお手伝いをさせて頂きます。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
税金や節税、起業などについて、皆様のお役に立てる情報があるかもしれませんので、よろしかったら情報の一覧もご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

子会社や別会社など複数の会社を設立するメリットとデメリット-1

はじめに

こんにちは、東京都港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

港区や渋谷、新宿など東京23区のベンチャー企業や起業家様を支援している公認会計士・税理士が会計や税金、節税について解説します。

子会社や別会社など複数の会社を設立するメリットとデメリットのうち、今回はメリットについて説明したいと思います。

 

 

 

複数の会社を設立するメリット

複数の会社を設立するメリットは、目的別に大きく次の2つに分けることができます。

  • 節税
  • 経営管理

 

 

複数の会社を設立して節税する

複数の会社を設立することで次のような節税メリットを享受することができる場合があります。(新規に設立する会社の資本金の額や親会社の規模によっては利用できない場合があるのでご注意ください。)

  • 利益を分散することにより法人税の軽減税率の利用枠が増える
  • 消費税の納税義務が法人設立から最長2年間免除される
  • 損金(税務上の経費)にできる交際費の枠が増える
  • 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例の利用枠が増える

 

 

経営管理のために複数の会社を設立する

次のような経営管理目的のために複数の会社を設立する場合があります。

 

新規に法人を設立することによって事業の採算や責任の所在を明確にする。

  • 会社内にある複数事業を会社ごとに分ける
  • 新規事業を立ち上げるために別会社を設立する
  • 製品や商品、商材ごとに会社を分ける
  • 地域ごとに会社を分ける

 

また、1つの会社で起こった様々な問題による影響を避けるというリスク分散のために複数の会社を設立する場合もあります。

 

その他、許認可事業を行う会社において認められない事業を行うために別会社を設立する場合もあります。
例えば、医療法人ではできない不動産賃貸事業を行うために株式会社であるMS法人(メディカルサービス法人)を立ち上げる場合などです。

 

 

おわりに

港区や渋谷、新宿など東京23区で、会社を退職して起業をお考えの方や起業して日が浅い方がいらしたら、東京都港区にある当税理士法人にお声がけください。会計や節税だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、あなたの事業が持続的に成長するお手伝いをさせて頂きます。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
税金や節税、起業などについて、皆様のお役に立てる情報があるかもしれませんので、よろしかったら情報の一覧もご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

地価公示価格・路線価・固定資産税評価額の違い

はじめに

こんにちは、東京港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

港区、渋谷区、新宿区など東京都23区のベンチャー企業や起業家様を支援している公認会計士・税理士がビジネスや税金・節税などについて解説します。

今回は、土地の値段について、地価公示価格路線価固定資産税評価額の違いを説明したいと思います。

 

 

土地の価格は「1物4価」

土地の価格を表す「1物4価」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
土地の「1物4価」とは、ある1つの土地に対して、次の4つの種類の価格が存在することをいいます。

  • 地価公示価格
  • 路線価(相続税路線価)
  • 固定資産税評価額
  • 取引価格

 

 

地価公示価格

地価公示価格とは、土地の取引の目安になるように、地価公示法に基いて国土交通省が発表する価格です。

地価公示価格は、毎年3月の半ば頃に、その年の1月1日時点の価格として、国土交通省から公示されます。

地価公示価格は、土地取引の指標になるよう市場動向などが反映された中立的な価格になっています。土地の売買取引や公共事業のための土地取得の参考にされるだけでなく、下で説明する相続税路線価や固定資産税評価額のもとになっています。

 

 

路線価(相続税路線価)

まずはじめに、単に路線価という場合は、相続税路線価を指すことが多いため、ここでは相続税路線価について説明します。

相続税路線価とは、税務署(国)が相続税や贈与税を課すときの、財産の価値を評価する場合に使われる価格です。

相続税路線価は、毎年7月1日に、その年の1月1日時点の評価額として、国税庁(国)から発表されます。

相続税路線価の価格は、地価公示価格の約8割の価格になっています。税金を課すための価格であるため低い価格が設定されています。

 

 

固定資産税評価額

固定資産税評価額とは、市町村といった地方公共団体が固定資産税などを課すときの、財産の価値を評価する場合に使われる価格です。

固定資産税評価額は、毎年ではなく3年に1回、各市町村が評価替えを行います。

固定資産税評価額の価格は、地価公示価格の約7割の価格になっています。税金を課すための価格であるため低い価格が設定されています。

 

 

取引価格

取引価格とは、土地の売買などを行う当事者の間で合意された価格です。

当事者間で決められる価格であるため、公平性というよりは、その土地特有の状況や当事者の個人的な事情などに価格が左右されます。

 

 

おわりに

港区、渋谷区、新宿区など東京都23区で、起業をお考えの方や起業して日が浅い方がいらしたら、東京都港区にある当税理士法人にお声がけください。税金だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、あなた事業が持続的に成長するお手伝いをさせて頂きます。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
税金や節税、起業などについて、皆様のお役に立てる情報があるかもしれませんので、よろしかったら情報の一覧もご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

機会費用を意識して行動しよう

はじめに

こんにちは、東京都港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

港区・渋谷区・新宿区など東京都23区のベンチャー企業やスタートアップ起業を支援する公認会計士・税理士が、経営に役立つビジネス手法やファイナンスについて解説します。

今回は、仕事だけでなく日々の生活においても役に立つ機会費用という考え方について説明したいと思います。

 

 

機会費用とは

機会費用(opportunity cost)とは、ある行動を選ぶことによって失われてしまう、他の行動を選んでいたら得られたであろう経済的価値のことをいいます。

費用という言葉を使いますが、実際にお金が出ていくわけではないので、目に見えるものではありません。そのため少々理解しづらくなっています。

下記で機会費用の具体例をいくつか紹介しますので、それを読んで頂ければなんとなく理解できると思います。

機会費用(opportunity cost)

 

 

人気タレントの移動手段

あなたは人気タレントをかかえる芸能事務所の社長です。この人気タレントは1時間あたり10万円を稼いでくれます。人気タレントの移動手段は何を使わせるべきでしょうか。

  1. 1時間かけて電車で移動させる。電車賃は1,000円
  2. ハイヤーを手配して30分で移動させる。ハイヤー料金は1万円

1. の場合は、電車賃1,000円の実際費用と、1時間仕事をしたら稼いでくれたであろう10万円の機会費用が発生します。よって、合計の費用は10万1,000円になります。

2. の場合は、ハイヤー料金1万円の実際費用と、30分仕事をしたら稼いでくれたであろう5万円の機会費用が発生します。よって、合計の費用は6万円になります。

芸能事務所の社長としては、合計の費用が少ない 2. のハイヤーを選んだほうがお得になりますね。加えて、ハイヤーを選んだほうが人気タレントも気持ちよく仕事をしてくれて、さらに長時間働いて稼いでくれるかもしれません。

 

 

会社の朝礼

従業員100名のとある会社では、従業員全員が参加する朝礼を毎日30分行っています。従業員のお給料を時給に換算すると時給3,000円です。

この会社では朝礼に対して毎日15万円(時給3,000円×0.5時間×100名)という機会費用が発生していることになります。朝礼に15万円の価値があるのかどうか検討する必要がありますね。
会議を行うときにはコストがかかっているということを常に意識します。会議が有益なのか、それとも無駄なのかを判断するためには機会費用を考えてみてください。

 

 

専業主婦

独立行政法人労働政策研究・研修機構の統計によると、正社員として定年まで働いた場合の女性の生涯賃金は約2億円とのことです。

一度も働かずに専業主婦になった場合は、働いていれば得られたであろう2億円が機会費用になります。出産や子育てなどで退職する場合は、2億円から今まで稼いだ分を差引いた金額が機会費用になります。

若い方を中心に最近また専業主婦志向が高まっているようですが、このように具体的な金額が出てくると判断が変わってくるかもしれません。

 

 

おわりに

機会費用が発生するのは時間というものが限りあるためです。すべての行動は機会費用の上になりたっている、ということを理解していると有意義に過ごせるかもしれませんね。

機会費用以外にも、ビジネスだけでなく生きる上で役に立つ考え方として下記ページも参照ください。
ビジネスも人生もサンクコスト(埋没費用)に振り回されないように

 

港区、渋谷区、新宿区など東京都23区で公認会計士や税理士をお探しの方がいらっしゃいましたら、東京都港区にある当税理士法人にお声がけください。会計や税金だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い若手の公認会計士・税理士が、事業の持続可能な成長をご支援します。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
その他の税金や節税、起業などについては情報の一覧をご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

毎日10分の筋トレで細マッチョ!?

はじめに

こんにちは、東京港区税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

今回は、インターネットで見かけた魅力的な広告 「 あなたも毎日たったの10分の筋トレで細マッチョになれます 」 の正体について書きたいと思います。

ジムに通っている東京都港区の税理士です

 

 

毎日10分の筋トレで細マッチョ

この◯◯メソッドを使えば、あなたも 「 毎日10分の筋トレで細マッチョ 」 まずはクリックして資料請求を!

これが本当であるならばとても魅力的です。毎回スポーツジムでのトレーニングに1時間以上かかってしまう自分としては、正直すぐにでもクリックしたいと思ってしまいます。

 

しかし、

  • この世の中においしい話なんて1つもない
  • あったとしても、自分にわざわざ教えてくれる人なんていない
  • あるとするならば、自分で思いついたものだけである

このように考えている公認会計士・税理士としては、この◯◯メソッドも疑ってみないといけません。

ここで騙されてしまっては、日頃から顧問先のお客様に持ち込まれる様々の怪しげな儲け話を制止する説得力もなくなってしまいます。

 

 

毎日10分の筋トレで細マッチョは本当だけど・・・

調べてみた結果、毎日10分の筋トレで細マッチョは本当のようです。
しかし、そこには簡単な言葉のカラクリがありました。

 

この10分とはトレーニング時間全体を言っているのではなく、筋肉に大きな負荷をかけている時間のトータルが10分ということを言っているのです。これが毎日できれば、それは細マッチョになれることでしょう。

 

大げさに例えるならば、100mを10秒で走る短距離ランナーが、毎日100mを全力に近いスピードで50セット(10分÷12秒)走るようなものです。こんなのは無理です。

 

どんなトレーニングをするかについては有料の◯◯メソッドに詳しく書いてあるようですが、その中身の詳細までは知ることはできません。ただ、この10分を確保するためには、トレーニング時間を1~2時間は確保しなければなりません。

やはりおいしい話なんてありませんでした。残念ですが、これからも粛々と1時間かけてトレーニングに勤しもうと思います。

 

 

おわりに

危うく高いお金を払って◯◯メソッドを購入するところでした。皆さんもおいしい話があったらまず疑ってみてくださいね。

 

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。今回は、ビジネスに関係する話題ではありませんでしたが、税金や節税、起業などについて、皆様のお役に立てる情報があるかもしれませんので、よろしかったら情報の一覧もご覧ください。

東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。