はじめに
こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。
ITやインターネットに強い公認会計士・税理士として、港区や渋谷区、新宿区など東京23区のベンチャー企業やフリーランス・個人事業主様を支援してきた経験から、インターネットにまつわる税金について解説します。
今回は、アフィリエイトについて、確定申告する場合の必要経費や所得(儲け)の計算方法について説明したいと思います。
アフィリエイトの確定申告
1月1日から12月31日の1年間に、専業、副業問わずアフィリエイトによる所得 ( 税金計算上の儲け、利益のこと ) が一定の金額以上あったアフィリエイターは、確定申告をして税金を納めなければなりません。
アフィリエイトで確定申告しなければならない方については
「 アフィリエイト-確定申告が必要な人 」
を参照ください。
アフィリエイトによる所得金額がある程度大きくなる場合は、顧問税理士を探すといいと思います。
アフィリエイトの所得計算
納めなければならない税金の額を計算する際の基準になる金額は、アフィリエイトで得た所得金額です。
所得金額とは、税金計算上の儲けや利益のことをいいます。
アフィリエイト収入から、アフィリエイト収入を得るために費やした必要経費を差し引いたものが所得金額になります。
アフィリエイト収入金額そのものを使って税金を計算するのではないのでご注意ください。
アフィリエイト収入
アフィリエイト収入を集計する期間は、1月1日から12月31日という暦年の1年間になります。
アフィリエイト収入は、
ASPから報酬としてお金などが振り込まれた時点でカウントするのではなく、
ASPから振り込まれる報酬金額等が確定した時点でカウントします。
そのため、
12月31日時点で振り込まれていない場合であっても、
12月31日時点で振り込まれる報酬が確定しているものは、
その年のアフィリエイト収入に含めます。
また、アフィリエイト収入には、
現金だけではなく、
現金以外のポイントなどで受領したものも含めます。
アフィリエイトの必要経費
アフィリエイトの所得は下記のように計算します。
このことから、
必要経費が小さければ、所得金額が大きくなって、税金も増えます。
必要経費が大きければ、所得金額が小さくなって、節税になります。
よって、アフィリエイトの必要経費としてたくさん計上することができれば、その分だけ所得金額が小さくなり、節税することができます。
アフィリエイトの必要経費になりそうなものの一例です。
- インターネット接続のプロバイダ料金
- レンタルサーバー代
- ドメイン代
- アフィリエイト関連の書籍代、セミナー代
- パソコン代(アフィリエイト専用のPCなら全額OK、私用にも使う場合は一部、金額によっては減価償却手続きが必要)
- 水道光熱費や家賃(自宅の場合はその一部だけ)
- 税理士に支払った報酬
いずれの支出であってもにアフィリエイトに直接的 ( 間接的ではダメ ) に関係する経費に限られます。そして、常識的に誰が考えても経費にしておかしくないと思われるような客観性も必要です。
自宅家賃や水道光熱費などは、全額を必要経費にすることはできません。アフィリエイトで使った分だけを按分計算することになります。この按分計算、税務調査において見解が分かれる部分でもありますので、税理士に相談することをオススメします。
アフィリエイトに関係しないような個人的な支出を、アフィリエイトの必要経費に紛れ込ませていないか、というところを税務調査では厳しくチェックされます。アフィリエイトのための支出と個人的な支出は日頃からしっかりと区分してください。
また、節税になるからといって、不要な支出を増やしてまで必要経費にすることは本末転倒です。現時点で支出しているものから、必要経費にできるものをピックアップして領収書を保管しておきましょう。
おわりに
港区、渋谷区、新宿区など東京23区で、ITやインターネット関連で起業をお考えの方がいらっしゃいましたら、東京都港区にある当税理士法人にお声がけください。税金だけでなく、ビジネスやファイナンス、ITに強い若手の公認会計士・税理士が、あなたの事業の持続的な発展のお手伝いをさせて頂きます。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
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東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。